当館では、隣接する多目的ホール「蛸蔵」を拠点に活動する演劇団体「シアターTACOGURA」さんと、2017年から「いろいろいろを楽しむ演劇プロジェクト」という事業を行ってきました。
このプロジェクトは、障がいのある方を含む様々な個性を持つ方や多様な立場の人々が、演劇作品を協働でつくりあげるというものです。このプロジェクトが、対等に認め、互いを刺激し、違いを楽しむ豊かな感性を育む土壌を醸成し、社会や文化の成熟に向けた一端を担えれば。そんなことを考えながら進めてきました。
これまでの3年間は、先例等に学び、仲間をつくり、素地をつくることに集中。「じゆう劇場」(鳥取県)さんなどの先例に学び、中島諒人さんや多田淳之介さんに学び、トークカフェを開催するなどして素地をつくっていきながら、今年、いよいよ演劇作品をつくる年となりました。
「どんな演劇作品をつくりあげるか」
演出家の藤岡さんが悩みに悩み選んだ作品のベースは、「星の王子様」。そして「音楽劇」でした。 ※注 ミュージカルではありません。
まだ出会っていない、様々な個性を持つ方たちと出会うために、出演者は公募です。
出演者の中には何かしらのサポートが必要な方たちもいるかもしれないし、初めて行うことなのでいろいろな方に関わっていただきたい。そんな想いからサポーターも公募しました。
公募をして、果たして演者もサポーターも集まるものなのだろうか…………
不安な日々が続きましたが、主催者の不安をよそに、なんと出演者15名、サポーター7名が応募してくださいました。
その後面談。そしていよいよ顔合わせ。
コロナウィルス感染症の状況を見ていったんは延期をしましたが、県内の感染状況が落ち着いた3月21日(土)に、出演者やサポーター、関係者などが初めて集まる顔合わせと、軽い初稽古を開催しました。
いよいよ、始動です。
いろいろいろを楽しむ演劇プロジェクト
「祝祭 音楽劇 小さな星の王子様」
ぜひ本番をお見逃しなく!!!!!