いいお天気が続きますね。
さてさて遅くなってしまいましたが、1/23(水)に高知県立盲学校で行ったワークショップのご報告です。
講師は鳥の劇場芸術監督・演出家の中島諒人さん。
鳥の劇場プロデュースじゆう劇場による1/25(金)の演劇公演「『ロミオとジュリエット』から生まれたもの-2018」※で来高された中島さんに、盲学校の生徒さんたちと演劇をつかって遊んでいただきました。
幼児部から高等部まで幅広い年齢層の生徒が参加してくれた今回のワークショップ。
最初は自己紹介から。
みんなそれぞれ学年と名前を紹介。
最初に自己紹介したのは中島さん。
はるばる鳥取から来てくれた中島さんが、「鳥取と言えばなにがあるか知ってる?」とみんなに聞くと、まっさきに出てきたのが「コナン」!作者の青山剛昌さんの出身地なんですねー。「砂丘」や「ナシ」を思い浮かべた学芸スタッフにその発想はなく、おどろきました(笑)。
その後、もうちょっとみんなのことを知りたいなーということで好きな食べ物をきいていくと、「うどん」と答えてくれた女の子がいました。
そこで中島さんがみんなに質問。
「うどんってどうやって食べる?」
食べるところを想像しながら、みんなで体をつかってうどんを食べてみます。
おはしとおわんを持って。。。
おはしは割り箸?ふつうのおはし?
おわんは熱い?冷たい?
いただきますをする?
座って食べる?
ただ「うどんを食べる」といってもいろんな設定があるものです。
中島さんからさらに質問。
「じゃあ、うどんってどうやってつくる?」
混ぜて、こねて、踏んで、切って、茹でて……
うどんができるまでの過程を、みんなで体をつかって再現。
「からだ全体でうどんの麺になってみよう!」との中島さんの声掛けに、みんなでうどんになってみます。
くねくね、ゆらゆら、コシのあるおいしそうなうどんがたくさん。
「うどんをゆでるためには火がいるね。じゃあ火をおこすにはなにがいる?」
「木がいる!」
「じゃあ木を切ってマキをつくらなきゃ」
木をきってマキをくべて、火をつけて。
熱い釜の中で茹でられるうどんになって。
みんなでたくさん体を動かして、だんだんぽかぽか。体も心もあったまってきました。
続いて、学校の図書室から借りてきた絵本を読みながらのワークショップへ。
「ぐるんぱのようちえん」という絵本を中島さんが読んでくれました。
絵本を読み進めながら、みんなでぞうのぐるんぱになってみたり…
ながーい鼻は手で表現。
大きなビスケットやお皿やピアノをつくってみたり。
ぐるんぱの気持ちはどんなだろうと考えてみます。
続いて読んだ絵本は「おおきなかぶ」。
今度はまずみんなでかぶになってみます。
真ん中に入って手をあげている子たちはかぶの葉っぱを表現。
なかなかどっしりとした大きなかぶ。これは抜くのが大変そうです。
おじいさんがひっぱります。
抜けない。。。
おばあさんを呼びます。
おじいさんとおばあさんがひっぱります。
抜けない。。。
孫を呼んでも抜けないので、
「次はだれを呼ぶ?」
「ネコ!」
それでもやっぱり抜けません。
「じゃあ次は?」
「ネズミ!」
どんどんお話が進み、最後は校長先生も入ってみんなでおおきなかぶをひっこ抜きました!
言葉から想像し、からだをつかって表現することを楽しんだ時間でした。
生徒の皆さんから出た感想から、最初は恥ずかしがっていた子も、少しずつ表現する楽しさを感じてくれたのかなと思ったことです。
あっという間の数時間。またこれからも演劇をつかって遊ぶワークショップが生徒の皆さんとできたらいいなと思います。
中島さん、盲学校のみなさん、本当にありがとうございました。
そして盲学校の皆さん。次もまた一緒に遊んでくださいね。