◆奥野晃士（おくのあきひと）さんってどんな人？◆

日本で唯一の県立の劇団を有する「SPAC-静岡県舞台芸術センター」の俳優です。奥野は劇場での舞台公演にとどまらず、「リーディング・カフェ」（参加者と台本や小説を読み合いながら交流する企画）や、「歴史演談」（地域ゆかりの人物や歴史的出来事を題材にした朗読パフォーマンス）といった演劇で人々や地域をつなぐ企画に尽力しています。

◆地域の歴史レクチャー（歴チャ～）×リーディング・カフェ×朗読パフォーマンス（動読）って？◆

この企画は、SPAC俳優 奥野が静岡をはじめ各地で意欲的に展開する３つの企画を融合させた企画です。

①歴チャ～・・・

静岡をはじめ各地の歴史や歴史上の人物紹介・普及に取り組む奥野が大学准教授陣らと協力して行うレクチャー企画です。

②リーディング・カフェ・・・

奥野が創めた、劇場以外のカフェやお寺、歴史的建造物などの公共的空間で、参加者と共に演劇台本や小説を読み合いながら、交流する企画です。これまでに全国各地で開催され、世代を問わず多くの方が参加しています。

③動読・・・

朗読に身体の動き（パフォーマンス）を加えた、奥野が独自に開発したオリジナルの朗読スタイルです。

◆高知ゆかりの人物「ジョン万次郎」の視点から静岡ゆかりの人物「江川坦庵」を紐解く◆

江川坦庵（えがわたんなん）は幕臣（ばくしん／江戸幕府に仕える武士のこと）で、伊豆韮山（いずにらやま／現在の静岡県伊豆の国市）の代官をつとめた人物です。ジョン万次郎は、言わずもがな、高知が誇る国際スター。日本人で初めてアメリカの地に足を踏み入れました。ジョン万はアメリカから多くのものを持ち込み、「A,B,Cの歌」を日本に伝えたのも彼です。 今回題材に取り上げるのは、ジョン万の視点から江川を描いた小説『前を歩く人～坦庵公との一日』（小長谷建夫 作／第17回伊豆文学賞最優秀賞）。この小説を、奥野による『動読』や参加者同士でリーディングして、二人の人物に迫っていきます。

◆ウィズコロナの今、高知と静岡をつなぎます！◆

今回、奥野がこれまで地域で取り組んできた手法を融合させると共に、さらにオンラインによって静岡と高知というゆかりのある地をつなぎます。新型コロナウイルスにより演劇界が影響を受ける中、奥野が取り組む意欲的な企画です！ ぜひご参加ください！！！

取り上げる歴史上の人物

江川坦庵　×　ジョン万次郎

リーディングテキスト

『前を歩く人〜坦庵公との一日』　（小長谷建夫　作）

第17回伊豆文学賞最優秀賞受賞作

[あらすじ]

2015年7月、韮山の反射炉が世界遺産に登録されて以来、韮山代官江川坦庵の先進性について一気に注目が集まった。そんな彼を描いた物語は少ないが、高知を代表する英雄の一人ジョン万次郎の視点から坦庵を描いた伊豆文学賞最優秀賞受賞作『前を歩く人〜坦庵公との一日』は、彼の手附（秘書位）としての任務を務めながら垣間見た江川の姿を繊細なタッチで描いている秀作である。風雲急を告げる幕末にお互いを認めあい、影響しあった二人が見つめた未来とは？彼らの知られざる絆が、幕末の日本にどのような成果をもたらしたのであろうか？

概要

日時：2020年12月26日（日）18時－20時30分

場所：[高知会場] 蛸蔵（〒781-0074　高知県高知市南金田28　アートゾーン藁工倉庫）

場所：[静岡会場] 江川邸（〒410-2143 静岡県伊豆の国市韮山1）

参加費：対面／無料（投げ銭／各会場）

オンライン／500円Peatix　お申込みはこちらから→★

定員：10人前後

司会：上野雄史

ナビゲーター：[高知会場] 奥野晃士（SPAC俳優）

ゲスト：[静岡会場] 橋本敬之（江川邸学芸員）、小長谷建夫（伊豆文学賞作家）

アテンド：[静岡会場] 丹羽康夫

その他：対面の場合は、マスクご着用上ご参加ください。対面の場合は受付にて検温等を実施させていただきます。

お申し込み・お問い合わせ先

[高知会場]

藁工ミュージアム

TEL:088-879-6800（10：00－18：00／火曜休館）

[静岡会場]

江川邸

TEL：055-940-2200

主催：街援隊アート・ムーブ

特別協力：藁工ミュージアム／（株）オフィス・スノド

協力：城北高校演劇部／楱原高校演劇部／片浜まちづくり実行委員会／武田てるみ／大中郁子

助成：公益財団法人静岡県文化財団

チラシ裏面